Cervical spine injury

C3,C4頚椎損傷で全身麻痺になったけど、なんとかMTBでトレイルライドのある生活に戻ろうとしているブログ

頸椎損傷から復活しても、精神力は上がらない。

強烈な体験をするとそれが糧になって精神力が上がる、と言うことがよく言われている。一般的に常識であるかのように。

 

しかし頸椎損傷者はそんなことにはならない。

常に動かない身体と戦っているので、常に精神力が消耗している。

もう、いつもギリギリに溢れ出そうな怒りを押さえつけて生きているので、ほんのちょっとした事で爆発しそうになる。こんなにいつもイライラしている心の狭い人間にいつの間になってしまったんだろう?といつも思う。

 

人間の成長というのは、本当に難しいものだと思う。

欧米にやっと追いつくのだろうか?

脊髄損傷のリハビリ統一 再生医療との相乗効果期待 :日本経済新聞

 

今まで統一的な治療方針が日本には無かったということ。

これでやっと、わざわざ海外にリハビリしに行ったり、保険が効かない施設を使わなくてもよくなる。

例の施設もやっと保険適用になるのかな?

半年ごとの検診で

毎回の執刀医との健診が今日だった。

レントゲンを撮って、プレートに異常が無いか見る。

あったら大変なんだけど。というより異常あるのに歩いて診察来れるわけないんだが。

 

そして、今回は同じ神戸日赤の脳神経外科も受診。

撮ってもらったCDーROMを診察してくれた先生に渡す。共通フォーマットなのか、ちゃんと診察室のPCに画像写っている。

「うーん、やっぱり2箇所くらい脳梗塞の後あるねぇ」

と先生は言う。

「急に手の力抜けるとかなかった?」

「毎日ですわ。手の力抜けないように集中して生きてます」

「そりゃそうだよな、頸椎損傷してるんだから」

などほのぼのとした会話が続く。

 

「まぁ半年ごとに検査して広がってないか見て行くことにしよか」

とのことでした。

一度脳梗塞になった脳が治せるわけでもなく、現代の医学ではそれくらいしかやることないよ、というのはわかっていたことだけど。

 

よーするに、前よりちょっとバカになったってことだな、これは。ってくらいに思っておくしかないんでしょう。

 

SFだと意識を全部、ソリッドステートの脳に置き換えちゃうんだけど、それはやっぱり自分じゃ無くなる気がして嫌なので、脳の死んだ部分だけを人口のもので置き換えられるようになる未来を希望したい。

 

 

老人と宇宙 (ハヤカワ文庫SF)

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しあわせの理由 (ハヤカワ文庫SF)

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再び脳梗塞になった場合

個人的にはかなり驚いた脳梗塞の発覚。

頚椎こんなことになったんだから、神様も流石にガンとかには僕をしないだろうなー、とか考えていたのですが、甘かったみたいです。

 

また脳の血管が詰まってしまうかもしれない、と考えだすと夜も眠れなくなってます。寝てる間に発作的に起きてしまったら自分では気づかない。実際に周りでそんな人もいる。

 

それよりなにより、こんな感覚が鈍ってしまっている身体で、自分の異常に気付けるのだろうか?

普段から手足がちゃんと思い通りに動いている感覚なんてないし、急に身体が強張って歩けなくなることなんて1日の間に何回でもある。これと脳梗塞の発作を僕はどう見分けたらいいのだろう。。

 

同じ境遇の人に会って聞きたい衝動にかられています。。

脳梗塞と頚椎損傷

本日、脳のCTの結果を確認しに行ったところ、隠れ脳梗塞が見つかりました。

 

かなり深部だったようで、診ていただいた医師曰く「自覚症状も大きな麻痺も無いのは幸運だ」そう。

 

そして、「頚椎損傷で麻痺が残っているのか、脳梗塞で麻痺が残っているのか、どちらかわからないんじゃないか?」だそうです。

 

しかし、40代半ばでこんなに次々致命的なことになってる人間って他にいるのだろうか?

前世の祟り?

うーん、逆に何が起こっても、取り敢えず生き残れる人生なんだろうか?

 

ともあれ、隠れ脳梗塞が見つかった場合、致命的な脳疾患やアルツハイマーになる確率は3倍らしいので、1秒1秒を大切にしていかなければ。

思い立ったらやりたい人生を送ろう。

 

頚椎損傷の回復にメンタルは関係ないのに

谷垣禎一氏、秋にも復帰か 昨年7月に自転車で転倒 - 社会 : 日刊スポーツ

 

非常に喜ばしいニュースなんだけど、このニュースを見ての大体の反応が、

 

「すごいメンタルの強さだ」

「努力の賜物だ」

 

と言う感じになっていて、非常に違和感を感じる。

どれだけ身体が戻るかにメンタルや努力は一切関係ない。本当にこの怪我に対する一般認識は浅いんだな、という印象だ。

 

メンタルが一番強く一番努力しているのは、ほとんど回復しなかったのに、今も頑張って生きている人達で間違いない。

 

 

だいたい人は最初の印象と反対に見ておいたほうがいい。

今に始まったことではないけれど、

「障害者になってより人生が充実した」

とかスーパーポジティブに語る人にたまに出会う。

 

もちろんそれも真理なのだろう。僕だってそう思う時も多々ある。

でもね、どう考えたって身体が自由に動いた方が幸せに決まっている。

絶対だ。

 

どんなに前向きな言葉だけ言ってたとしても、辛くて叫び出しそうなこともあるだろうし、むしろ自分に言い聞かせるために頑張って話してるのかも知れない。

 

だいたいにおいて、会った最初にこの人気が強いなーって思った人は物凄く打たれ弱いし、この人明るいなーと思った人はかなり闇を抱えている。

 

ほとんどの携帯損傷者は一回死にかけてるわけだし、それだけでも人と違う視点が持てることだけは、良かったこととして言えるかも知れないな。