Cervical spine injury

C3,C4頚椎損傷で全身麻痺になったけど、なんとかMTBでトレイルライドのある生活に戻ろうとしているブログ

いつも思い出す。

入院していた時のことが、片時も頭から離れない。
いつもあの時こうだったなとか、こう思ってたな、とか思い出しながら生きている。
夜、お見舞いのヨメが帰って一人になって、TVを見ながらベットに横になってた時の感じ。
リハビリから帰ってきて夕方の風景をソファーに座って眺めてた時の気持ち。
辛い思い出なんてなく、心穏やかに日々が淡々と過ぎていっていた。
人に煩わされることなどなく、ただ自分のことだけを考えていればよかった毎日。なにかとても楽しいことがあるわけではなく、何かを成し遂げるわけでもなかったけれど、ひどく懐かしく、いい思い出になっている。
あれが自分の理想とする生活だったのだろうか?と自問する。後20年はそんなことではいけないんだけど。

最近のスポーツクラブは

ほぼスタジオのプログラムで回ってるようだ。

今日、やっと重い腰を上げて引越し後のスポーツクラブを契約してきた。
なにわともあれ利便性が良くないと絶対に行かなくなるので、家からチャリで5分、車だったら3分の場所にあるとこに決めた。

できて2年くらいらしく、マシーンは新しいし設備も綺麗。何が良いってあんまり混んでない。
リハビリのためのスポーツクラブ通いなので、必然的にジム中心の活動になってしまうんだけど、フリーウエイトもちゃんとあるし、最近っぽくバランスボール的なものも豊富。だけどやっぱり物足りない。

フロアのリーダーっぽい人に「補助してもらえますか?」って聞いたんだけど、苦笑いしながら、「基本的にはやってないんですよー」ときた。
なにやらその人は出来るが、他のフロアのスタッフは学生バイトばかりで、そういうやり方を教わってないらしい。
これじゃぁ初心者がジムでトレーニングしようとしても、漫然とカチャカチャ機械を動かすだけになっちゃうね。。
ちゃんとプログラム組んで、フォームが固まるまで補助について、ベンプレやスクワットはオールアウト出来るようにラスト3回は手助けする、という基本をやらないと身体なんて鍛えられないと思う。

僕が学生でジムに通い始めた頃は、「インストラクター」という人たちのステータスも今より高かったようで、きちんと身体のことを勉強した、良い意味で教えたがりの人が何人も配置されてるジムがほとんどだった。

それが、某EX◯Sのおかげで価格破壊とコンビニ化が進んでしまい、今のようなカー◯スなんていうジム紛いのものまで蔓延するようになってしまったように思う。

もう少数の常連と大多数の幽霊会員だけで成り立っているようなジム、そんなのばっかりだ。。

と思ってあたりを見てみると、一際活気のある場所がある。
スタジオの中、みんな笑顔でなにやら奇妙な動きをしている。
そういやほとんどの人は身体を鍛える必要なんてなくて、ちょっとだけ気持ち良く運動出来ればそれでいいんだということに気がついた。

僕のような人をターゲットに捉えて、ジムなんて作ったら半年持たんわな。。
しかし、ほんとに競技力向上したい人やリハビリで身体の機能を回復させたい人は、とこにいったらいいんだろうか?
大阪にはない??


ちゃんとトレイルライド

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初の試み。地元、北摂でトレイルライド。
これが出来れば前の生活にかなり近づける。怪我する前は休みの日にトレイル出かけない日なんて無かったのだ。

北摂では一番イージーな山下古道に行く。昔は簡単すぎて刺激がなくて、全く物足りなかったトレイルだ。

走ってみて思う。このトレイルでもゆっくりすぎでガレガレに感じてしまう。
腕が持たない。
どうしても肘を伸ばして腰を後ろに突き出す感じのフォームになってしまう。
なのですぐに疲れる。たぶん2分くらいしか、自転車に乗ってられない。
あと2週間、こんなのでカナダのトレイル楽しめるのだろうか?と不安になる。

どこを鍛えればいいのだろうかと考える。まずはほとんど思い通りに動いてくれない右脚か??
膝から下はほぼ反射しかしてくれない。
ずっとつま先立ちだから、すぐに膝がガクガク震えだす。あれだけもっこり発達していた、前脛骨筋はほぼ見当たらない感じになっている。
まずはここからだろうか??

足は痒くない

琵琶湖の花火を見た帰りに、気がつくと脚を10ヶ所以上蚊に刺されている。

なのに全く痒くない!
痒いという感覚がまったく無くなっているようだ。ぽこぽこ膨らんでいるのに、冷静に見てられる。蚊に刺されたあと、なにもしないとこんな風に変化していくのかー、と観察できる。
半日くらいで膨らんでいたのは収まってきて、赤いあざだけ残る。それが消えるのはそれから1日経った後。
むしろ治りは早いのだろうか??

ウイングヒルズの体験コース

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DHシリーズの付き添いで2年ぶりの駐車場ゲリラキャンプ敢行。

全日程終わってから、せっかく来たんだしちょっとは何か爪跡残して帰りたいと思い、初心者コースを走ってみることにする。

メインの初級コースは整備不良の荒れ荒れで、初心者殺しはほぼ確定だったので(実際今日も、子供連れのお父さんがゴンドラすぐ下で激しくコケて、血だまり作ってたらしい)、森の中に作られた体験コースに行ってみることにした。

自走で押し上げて入り口まで行ってみたが非常に分かりづらい。そのおかげかほとんど走っている人がいないようで、路面も荒れてなく、ちゃんとウネリも作ってあって、カナダとかにあるマウンテンバイクトレイルの感じ。もちろん緑の四角だけどね。

走ってみて思ったより長い。。
元気だったらぶっ飛ばして壁とか使ったらめっちゃ面白くなりそうなトレイル。
もちろん今は絶対こけないように慎重に。
少し走るとゼロの姿勢がどんどん辛くなってきて、ヒザはぷるぷる、腰から大臀筋がパンパンに張ってきて、2分くらいしか連続して乗れない。
不全の影響で脚ががくがく震えるのを無理やり抑えようとするからなのか、お尻の筋肉が耐えられない。

現状認識としては良いライドになった。
自転車の上で身体を働きかけて、コントロール出来るようになるのはいつになることか??まずは通常の筋トレして筋力つければ良いのか??

悩みは尽きない。
なにしろ見本になる人も、過去の例も、治し方を教えてくれる人も、誰もいないからだ。

懸垂

本日リハビリ。
当たり前だけれど懸垂しようとしたが、全くできない。ピクリとも身体はあがらない。上がりそうな雰囲気すらない。
いや、むしろぶら下がっているだけでやっとだ。
世の中自分の腕でぶら下がる事が出来ない大人なんて生きていけるのだろうか?
現代の日本だったらなんとかなりそうだけど、たった200年前だったり北斗の拳の世界になったりして腕力が支配する世界になったら、自分も家族も守れないだろう。
なにしろひったくりにあったとしても、絶対追いかけられない。

たぶんだれでも70歳くらいになったら感じるだろう事を、前もって体験させられてるんだろうな、と思う。それも急にね。
こんなの「他の人には味わえない貴重な体験」なんてものに昇華できる奇特な人なんているのだろか?

絶え間ない手のしびれ、すくんで動かなくなる足、暑さや寒さが脈絡なく襲ってくる狂った皮膚。2015年7月30日の現状はそんな感じだ。

釘を打つ

怪我して以来、自分が出来ること出来ないことを一つ一つ確かめていく毎日。

IKEAで買ったBillyという本棚。
値段が値段なんで、正直今の器用さで果たして組み立てられるのか?ほとんど期待していなかったが、予想に反して結構精度もよく、サクサク組み立てられていく。。。

背板はうすっぺいらいベニアの板。
それを棚板に裏から釘で打ち付ける形になっていた。

何の気なしに始めてしまったが、どうも釘を保持する左手の指をぺしぺしカナヅチで叩いてしまう。
プラハンしか無かったし、痛いほどでも無いので、「なんかうまくいかんなー」くらいでやっていたんだけど、ふと気づくと、ケガ以来初めての釘打ちだな、と。

軽く釘を保持して、カナヅチを振り下ろすタイミングで、瞬間に指が叩かれ無いようにチョットだけ逃げる。。。
これってものすごく高度な技だ。

そしていつものように、前はもっとうまくできたよなー、という残念な気持ちと共に、不器用ながらもなんとか普通には出来てしまう。。。

ほんとにこのケガは、人の一番いい部分だけをさらーっと奪い去っていったようだ。
普通にできるだけでも儲けものなんだけど、やっぱりどうしても悲しい気持ちは拭い去れない。不全まひの日々ですね。