Cervical spine injury

C3,C4頚椎損傷で全身麻痺になったけど、なんとかMTBでトレイルライドのある生活に戻ろうとしているブログ

トレイルライド二回目

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お正月に中澤さんのところで乗って以来のトレイルライド。

あの時は言われるまま、なんの気負いもなく乗ってしまったというだけだったので、今回が怪我以来初めて、自分で計画して能動的に「マウンテンバイクでトレイルライドをする」という事になると思う。
 
前日からなんとなく軽く緊張感があった。「記念すべき日なんだ」と自分に言い聞かせる感じがしていた。
それと同時に、ここでもう一度大怪我して、「あの頃は束の間の楽しい日々だった」と振り返る事になるんじゃないか?という根拠のない予感もあった。
このうっすらとした恐怖感が無くなる事は一生ないんだろうと思う。
 
宿の駐車場をお借りして、慣れ親しんだトレイルライドの準備をする。
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それだけでちょっと気分が上がる自分に気づく。怪我する前は毎週末こうやってたんだな、と懐かしい気持ちになる。
 
走り出してみると予想通り普通に乗れる。年始に乗った時より首の可動範囲は上がっているので、頭が振られてもすぐに首に痛みが走る事もない。
平地や登りのシッティングでのペダリングやバランス感覚、ルートトレースなども全く問題ない。結構ながれたテクニカルな登りも、太ももの筋力は無くなっているが、それほど遜色なく登れる。
前から言っている「MTBの登りのうまさに運動神経関係無い」という自論を自分で証明していると思う。
 
それに反して腕や体幹のバネが全くなくなっているので、フロントアップはほとんどできないし、倒木越えなど想像すらできない。後輪をスライドさせる事も不可能。バニホも夢。
要するに下りは超初心者に戻ったって事。地面をべたーっとフルグリップで走る事はなんとか出来る感じだ。
 
スタンディングのペダリングもこれは街乗りから感じてる事だけど、右足がスムーズに動かないのでどうにもギクシャクした感じがしてしまう。うまく同調せず、クランクに無理やり回されてる感じだ。
逆にこの感じで無理やり動かしていたら神経繋がってくるんじゃ無いかとも思う。
 
あと、どうしても恐怖感があるのがとっさに足をついたり、バランス崩した時の受け身。危ない!と思うと全身に力が入って身体が動かなくなる事を感じてしまう。
 
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という感じでほぼ平地、距離は20キロ足らず、3時間くらいの休憩多めのトレイルライド終了。

無事生還した安心感がどっと押し寄せる。ちょっとした下りなんかで、少しだけスピード出してみたり、チョットだけ壁使ってみたりする、あの感じはやっぱり楽しい。
でもどうしても、破滅に向かっているんじゃ無いか?という疑心暗鬼と、前のように攻める事ができ無いもどかしさ、僕は攻めて達成した時が楽しかったんだ!と改めて痛感する感じ、この二つからはなかなか逃れられ無いようだ。
 
ヨメは盛り上がってこれ毎週やろう!と言っている。関西でこんなイージーなトレイル無いしな。本当に楽しめたのかどうかは甚だ疑問。
でも帰りの車では「やったったなー」という何かしらの充足感はふつふつと感じていた。
さあ、本当にこれからどうしたらいいんでしょ???