出来ないことと出来づらいこと
頸損になっても不完全麻痺だと、出来ないことっていうのはあまりなかったりする。
この辺りが難しいところで、普通の人から見たら、全く普通じゃないかと見られていたりする。
こいつ不器用やな、とか、やること遅いなー、くらいなんじゃないだろうか?
しかし不完全麻痺の本人は、何をするにもすごく注意を払ってやらないとできないし、前よりうまくできないのでいちいち落胆しながらやっていたりして、自分が障害を持っているということを、痛感しながら毎日を過ごしている。
最近僕が不自由だなーと感じるのは、
- スーツのジャケットの脱ぎ着するとき肩の可動範囲が限界
- ズボンを脱ぐとき足首をまっすぐに出来ないのでひっかかって裏がえる
- ペットボトルを開けるのには全開パワー
- ポテトチップスの袋を開ける時はしばしば口に頼る
- 皮靴に踵を入れるのに指が折れそう
- 携帯電話を耳に当て続けること自体が腕の筋トレ
- 雨の日の駅の階段はスリル満点
などだろうか?
久々にスーツのズボンを脱ぐときに滑ってこけてしまったので、備忘録として書いてみた。
頭の中の想像では前と同じように動けるんじゃないか?っていつも思ってるんだけど、現実はそんなに甘くないんだよなー。
「感動ポルノ」という世界
「24時間テレビ」を批判か? NHKの「バリバラ」に大反響 (2016年8月28日掲載) - ライブドアニュース
24時間テレビの裏で、NHKのバリバラで「感動ポルノ」に対する批判を取り上げていたらしい。
概ね世間の反応は、
「NHKよくやってくれた」とか
「障害者を特別扱いするのはおかしい」
などかなと思う。
でもね、障害も一つの個性とか言うんだったら、その個性で誰かがすごいねって思ったり、俺も頑張らなきゃなって思ってくれたりするんだったら、その役演じなきゃいけないと思うんだよな。
何かして、それで誰かが感動してくれる個性なんて滅多にないんだから、ぐっと目をつむって、相手の求めることをやってあげるべき。
だってね、普通の人たちが普通に出来ることが、いちいち頑張らなきゃいけなかったり冒険だったりするわけなんだから。
普通の人たちより刺激のある人生を送ってるんだ!って自慢するくらいでいいんじゃないかと思うだけど。
VRでのトレーニングでの効果
これまで不可能と考えられてきた下半身不随の患者が自らの足を再び動かせるようになったVRトレーニングとは? - GIGAZINE
最近の成果からすると、根拠は確認できていないけれど臨床的には結果が出ている、という事例が増えてきている。
不完全麻痺の場合、自ら働きかける事が出来るので、試行回数を増やせば少しづつ回復できるということなのかな?
首にボルトが入っているのにジャンプすること。
首にチタンボルトとプレートが入ってるのにダートジャンプしてみると、いろいろと分かってくることがある。
もちろん前のようには飛べないのだが・・・。
上半身の、特に背中の力がないので根本的な身体の瞬発力がなく、ジャンプの高さは全くでない。スピードとリップの角度次第のいってこいジャンプになる。
MTBでジャンプするには踏切でなんらかホップの動作が必要。
なんだけど、自分がホップしたいタイミングでちゃんと自分の身体がホップしてくれるかどうか、不完全マヒの身体だと信用置けないので、テーブルトップになっている安全なジャンプ以外はまさに一か八かになってしまう。
ふじてん馬車道の中盤にあるラダードロップでもどうにも両輪着地が出来なく、前下がりのジャンプで気持ちの悪い思いを毎回している。
リップのタイミングで加重と抜重行って空中姿勢に入る、、、前は意識せずに自然とできていたことが、思いっきり頭に刻み込んで動作しても成功率は半分以下。一つ一つの動作を分析して確実にやっていくことが必要ということ。
もう、ほんとに嫌になるんだけど、人に教えるのはどんどんうまくなってるなー、と思っている。こんなに考えてMTB乗ってる人間はたぶんあんまりいないはず。
VRを使ってのトレーニングで神経系が回復?
VRによる脳トレーニングで下半身不随の患者が再び「感覚」を取り戻し回復への一歩を踏み出す - GIGAZINE
これが可能なのであれば、不完全麻痺で少しでも動けていれば、動かし続けている限り少しずつ神経が戻っていくということなのか??朗報?