Cervical spine injury

C3,C4頚椎損傷で全身麻痺になったけど、なんとかMTBでトレイルライドのある生活に戻ろうとしているブログ

ウイングヒルズの体験コース

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DHシリーズの付き添いで2年ぶりの駐車場ゲリラキャンプ敢行。

全日程終わってから、せっかく来たんだしちょっとは何か爪跡残して帰りたいと思い、初心者コースを走ってみることにする。

メインの初級コースは整備不良の荒れ荒れで、初心者殺しはほぼ確定だったので(実際今日も、子供連れのお父さんがゴンドラすぐ下で激しくコケて、血だまり作ってたらしい)、森の中に作られた体験コースに行ってみることにした。

自走で押し上げて入り口まで行ってみたが非常に分かりづらい。そのおかげかほとんど走っている人がいないようで、路面も荒れてなく、ちゃんとウネリも作ってあって、カナダとかにあるマウンテンバイクトレイルの感じ。もちろん緑の四角だけどね。

走ってみて思ったより長い。。
元気だったらぶっ飛ばして壁とか使ったらめっちゃ面白くなりそうなトレイル。
もちろん今は絶対こけないように慎重に。
少し走るとゼロの姿勢がどんどん辛くなってきて、ヒザはぷるぷる、腰から大臀筋がパンパンに張ってきて、2分くらいしか連続して乗れない。
不全の影響で脚ががくがく震えるのを無理やり抑えようとするからなのか、お尻の筋肉が耐えられない。

現状認識としては良いライドになった。
自転車の上で身体を働きかけて、コントロール出来るようになるのはいつになることか??まずは通常の筋トレして筋力つければ良いのか??

悩みは尽きない。
なにしろ見本になる人も、過去の例も、治し方を教えてくれる人も、誰もいないからだ。

懸垂

本日リハビリ。
当たり前だけれど懸垂しようとしたが、全くできない。ピクリとも身体はあがらない。上がりそうな雰囲気すらない。
いや、むしろぶら下がっているだけでやっとだ。
世の中自分の腕でぶら下がる事が出来ない大人なんて生きていけるのだろうか?
現代の日本だったらなんとかなりそうだけど、たった200年前だったり北斗の拳の世界になったりして腕力が支配する世界になったら、自分も家族も守れないだろう。
なにしろひったくりにあったとしても、絶対追いかけられない。

たぶんだれでも70歳くらいになったら感じるだろう事を、前もって体験させられてるんだろうな、と思う。それも急にね。
こんなの「他の人には味わえない貴重な体験」なんてものに昇華できる奇特な人なんているのだろか?

絶え間ない手のしびれ、すくんで動かなくなる足、暑さや寒さが脈絡なく襲ってくる狂った皮膚。2015年7月30日の現状はそんな感じだ。

釘を打つ

怪我して以来、自分が出来ること出来ないことを一つ一つ確かめていく毎日。

IKEAで買ったBillyという本棚。
値段が値段なんで、正直今の器用さで果たして組み立てられるのか?ほとんど期待していなかったが、予想に反して結構精度もよく、サクサク組み立てられていく。。。

背板はうすっぺいらいベニアの板。
それを棚板に裏から釘で打ち付ける形になっていた。

何の気なしに始めてしまったが、どうも釘を保持する左手の指をぺしぺしカナヅチで叩いてしまう。
プラハンしか無かったし、痛いほどでも無いので、「なんかうまくいかんなー」くらいでやっていたんだけど、ふと気づくと、ケガ以来初めての釘打ちだな、と。

軽く釘を保持して、カナヅチを振り下ろすタイミングで、瞬間に指が叩かれ無いようにチョットだけ逃げる。。。
これってものすごく高度な技だ。

そしていつものように、前はもっとうまくできたよなー、という残念な気持ちと共に、不器用ながらもなんとか普通には出来てしまう。。。

ほんとにこのケガは、人の一番いい部分だけをさらーっと奪い去っていったようだ。
普通にできるだけでも儲けものなんだけど、やっぱりどうしても悲しい気持ちは拭い去れない。不全まひの日々ですね。

トレイルライド二回目

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お正月に中澤さんのところで乗って以来のトレイルライド。

あの時は言われるまま、なんの気負いもなく乗ってしまったというだけだったので、今回が怪我以来初めて、自分で計画して能動的に「マウンテンバイクでトレイルライドをする」という事になると思う。
 
前日からなんとなく軽く緊張感があった。「記念すべき日なんだ」と自分に言い聞かせる感じがしていた。
それと同時に、ここでもう一度大怪我して、「あの頃は束の間の楽しい日々だった」と振り返る事になるんじゃないか?という根拠のない予感もあった。
このうっすらとした恐怖感が無くなる事は一生ないんだろうと思う。
 
宿の駐車場をお借りして、慣れ親しんだトレイルライドの準備をする。
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それだけでちょっと気分が上がる自分に気づく。怪我する前は毎週末こうやってたんだな、と懐かしい気持ちになる。
 
走り出してみると予想通り普通に乗れる。年始に乗った時より首の可動範囲は上がっているので、頭が振られてもすぐに首に痛みが走る事もない。
平地や登りのシッティングでのペダリングやバランス感覚、ルートトレースなども全く問題ない。結構ながれたテクニカルな登りも、太ももの筋力は無くなっているが、それほど遜色なく登れる。
前から言っている「MTBの登りのうまさに運動神経関係無い」という自論を自分で証明していると思う。
 
それに反して腕や体幹のバネが全くなくなっているので、フロントアップはほとんどできないし、倒木越えなど想像すらできない。後輪をスライドさせる事も不可能。バニホも夢。
要するに下りは超初心者に戻ったって事。地面をべたーっとフルグリップで走る事はなんとか出来る感じだ。
 
スタンディングのペダリングもこれは街乗りから感じてる事だけど、右足がスムーズに動かないのでどうにもギクシャクした感じがしてしまう。うまく同調せず、クランクに無理やり回されてる感じだ。
逆にこの感じで無理やり動かしていたら神経繋がってくるんじゃ無いかとも思う。
 
あと、どうしても恐怖感があるのがとっさに足をついたり、バランス崩した時の受け身。危ない!と思うと全身に力が入って身体が動かなくなる事を感じてしまう。
 
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という感じでほぼ平地、距離は20キロ足らず、3時間くらいの休憩多めのトレイルライド終了。

無事生還した安心感がどっと押し寄せる。ちょっとした下りなんかで、少しだけスピード出してみたり、チョットだけ壁使ってみたりする、あの感じはやっぱり楽しい。
でもどうしても、破滅に向かっているんじゃ無いか?という疑心暗鬼と、前のように攻める事ができ無いもどかしさ、僕は攻めて達成した時が楽しかったんだ!と改めて痛感する感じ、この二つからはなかなか逃れられ無いようだ。
 
ヨメは盛り上がってこれ毎週やろう!と言っている。関西でこんなイージーなトレイル無いしな。本当に楽しめたのかどうかは甚だ疑問。
でも帰りの車では「やったったなー」という何かしらの充足感はふつふつと感じていた。
さあ、本当にこれからどうしたらいいんでしょ???
 

身体が回復してくると

身体がほとんど動かないときは何をするにも精一杯で、先のことなど何も考えられない状態だった。
むしろ手足が動き出して、普通のことなら何でも出来てくると、以前の自分と比較してしまって落ち込むことが多い。

もう前の自分に戻れないのかな?と。
筋力を戻そうと思ったら、前のような動きをしようと思ったら、大学生の時からやってきたトレーニングをもう一度なぞらなければいけないのか?あんなに苦しかった筋トレやフィールドでのトレーニングは全部無駄になってしまって、もう一度同じことやらないと戻れないのか?と途方も無い気持ちになる。

衰えてしまった身体で出来ることを考えればいいんだろうけど、なんとか前と同じことが出来ないかと、ちょっとでも身体にいいことを思いついたら全部やってみようとする毎日。

一生このままの身体なのか??
怪我から9ヶ月。まだまだ神経がつながってくれることを毎日祈っている。
どうなるんだろうほんとに。

やっていること・・・。
・筋トレ
整骨院
・リハビリ
・ラダートレーニング
・ステップトレーニング
・ピアノ
・ドラム
・プラモ
・トレッキング
・サイクリング

針治療とかは??
まずは大胸筋と二頭筋の緊張が何とか取れてほしい。
それから三角筋の痛みが無くなって、首が上を向けるようになれば、やっと普通に身体を鍛えることが出来るはず。そうなったらMTBでトラ練して体幹トレーニング出来るはず!

指の爪

両手の爪を見ると大きく波打ってへこんでいる部分があった。
おそらく、入院して一番ひどかったときに栄養状態が悪かったため、爪にまで影響していたんだと思う。
身体はほんとうに正直に反応していると感じる。

そのへこんだ部分もついに先まできて、次切るときくらいに無くなってしまう。
怪我して6ヶ月。爪は健康に戻るということだけど身体全体はまだまだ。
ひとつずつ身体が元に戻っていくわけだけど、爪のように順調に行くとは限らない。